本郷・菊坂 U

一葉井戸
東大から本郷三丁目交差点に向かい、そこから「菊坂」に入ります。
樋口一葉、坪内逍遥、宮沢賢治の旧居跡、菊富士ホテル跡などの
史跡が点在する文学の坂道です。



東大赤門 ■東大赤門

路地を抜けて大通りに出るとそこは東大。これが有名な「赤門」です。
加賀藩前田家の上屋敷。将軍の娘を嫁に迎えるので建てたもの。
すいぶん金がかかる嫁さんです。


本郷落第横丁裏 ■落第横丁裏

「落第横丁」の路地裏に入ってみると、不安定な場所で猫が哲学的な顔を
していました。
本郷では、猫も秀才や文豪のように偉そうに見えてきます。


法真寺 ■法真寺

法真寺は、樋口一葉がまだ恵まれていた小さい頃に住んだ「桜木の家」の隣のお寺。
境内に一葉記念館があります。
なぜか赤いポストが置いてありました。


炭団坂 ■炭団坂

「炭団を売っている人が多かった」とか「急な坂で転び落ちて炭団のようになった」
というのが名前の由来です。
ちなみに、あちこちに立つ旗は、坂の上に建つ予定のマンション建築を反対する
ものです。引っ越してくる人に罪はないですが、こういう歴史がある地区の景観は
守りたい気もします。

樋口一葉住居跡01 ■樋口一葉住居跡01

場所が分からず、菊坂をだいぶウロウロしてしまいましたが、
やっとこんな案内板を見つけました。。



樋口一葉住居跡02■樋口一葉住居跡02

長屋の風情が色濃く漂う、止まった時間の狭間に、そこはありました。
彼女も使った共同井戸がいまもひっそりと。

父を亡くし、針仕事や洗濯仕事をしながら家計を支えた姿が眼に浮かびます。
一葉はここで小説を書く決意を固めたのでした。

伊勢屋質店01 ■伊勢屋質店01

生活に困った一葉がたびたび通った質屋さん。
現在は廃業していますが、土蔵は昔のままのようです。


伊勢屋質店02 ■伊勢屋質店02

この質屋のご主人、一葉が亡くなったとき、お香典に一円を包んで
持って来たそうです。


ゑちごや ■ゑちごや

ここまで来れば菊坂も終わり。春日駅はすぐ近くです。
帰る前に、100年以上の歴史を持つ甘味処「ゑちごや」に立ち寄りましょう。

「小倉アイス最中」が絶品。うまい !



撮影データ
2005.7.24 , NIKON D70 , 24-120mmVR
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