埼玉県小川町・官ノ倉山ハイキング
平成20年11月22日、埼玉県の低いお山、官ノ倉山(344.7m)・石尊山(344.2m)へハイキングに行きました。
快晴の青空の下、気持ちの良い登山(と呼べるかどうか)になりました。麓の小川町では、造り酒屋さん
に立ち寄り、日本酒を試飲。 かなり美味しかったので、当然のことながら1本買って帰りました。
悔しかったのは、途中の岩場で買ったばかりのカメラ(GX100)を落とし、レンズに大きな傷が… (T_T)
広角域で撮ると灰色のしみのような映り込みが出るようになり、Photoshopで傷を直しつつもイライラ (-"-)
結局、しばらくしてソフマップでの売却と相成りました。 楽しくも哀しい想い出の写真をご覧ください。
■撮影データ
2008.11.22 , RICOH Caplio GX100
■東武竹沢駅
東武東上線の「東武竹沢駅」が最寄の駅。
池袋駅から67kmの埼玉県比企郡小川町に所在する。
気持ちの良い青空の下、さあ出発 !
■慈光尊
駅を出てすぐ目の前に「慈光尊」と書かれた祠がありました。
中には、小さな石仏が何体が祀られています。
国道バイパスに関連した改修工事中に発見されたものらしい。
600年前の供養塔と300年以上前の石仏とのこと。
■慈光尊
慈光尊というのは、どうやら仏の名前ではないようです。
昔この辺りにあった「慈光寺」や「慈光平」という地名から名付けたと
左側の看板に書いてありました。
素朴なお顔の仏様でした。
■八高線路
八王子駅から高崎市の倉賀野駅までを結ぶ八高線。
行き過ぎてあわてて振り返って撮った一枚。
もっと戻って線路が続く様子を撮ればよかったなあ。
■官ノ倉山へ
まだアスファルト道路だけど、徐々に山里らしい景色になってきました。
左は山、右が住宅という構図がしばらく続きます。
でも、どれが官ノ倉山か分からない。
いつもそうだけど、東京周辺って自分の登る山の姿が分からない。
気が付くと山頂になっている。 隣の山は見えるけれど…
僕だけかなあ。もしかして…
■官ノ倉山へ
途中で出会ったワンコを、ひとしきり撫でて一休み。
■官ノ倉山へ
こんな感じの、くすんだ色の紅葉の里山が続いています。
山に入ると針葉樹林が多いだろうから、モミジがここらであればいいのに。
■三光神社
もうすぐハイキングコースというところで、三光神社という社がありました。
三光とは日・月・星のこと。斜めになった境内の大杉を切ろうとしたら、
突然起き上がったという伝説があり、今もその時の傷が残っている杉があります。
と書いてありました。
■天王沼
三光神社の角を曲がると小さな灌漑用の沼「天王沼」があります。
カワセミを見ることもあるらしいのですが、この日は挨拶に出てきて
くれませんでした。
■天王沼
逆光が眩しい。
ハレーションのシャワーを浴びて、いよいよ山道へ。
■官ノ倉山ハイキングコース
やっぱり紅葉する樹木はないなあと思いながら山路を進みます。
でも空気がとても清々しくて旨い。 山に来て良かったなあ。
■官ノ倉山
もうすぐ山頂かなと、ゼイゼイしながら登り続けます。
ここで思わぬアクシデントが !!
な、なんと、買ったばかりのカメラ(GX100)を落とし、レンズに大きな傷が !!
レンズカバーが付いているGR DIGITAL IIにすれば良かったとか、
レンズフードのついたデジ一ならこんなことはなかっただろうに…
などとウジウジしながら山頂まで登ります(ToT)
■官ノ倉山山頂
無事(?)、青空が拡がる山頂に到着。
青空の中に不気味に"たゆたう"うす黒いしみ(傷ボケ)をフォトショップで修復しております(ToT)
官ノ倉山 = かんのくらやま
■官ノ倉山山頂
青空の中に不気味に"たゆたう"うす黒いしみ(傷ボケ)を
フォトショップで修復しております(ToT) …しつこいので、以下省略。
■官ノ倉山山頂
見晴らしは良好です。
奥武蔵の山々、赤城山、榛名山などを見ることができるそうですが、
TAKEには、どれがどの山だか分かりません。
■官ノ倉山山頂
これは近いので奥武蔵の山々でしょうか ?
■石尊山へ
撮影して、しばし休憩したら、もう少し頑張って隣の石尊山に
向かいます。 尾根伝いに15分ほどで石尊山に到着するはずです。
■石尊山山頂
石尊山山頂に到着。
こちらの方が山頂が広くて見晴らしも良さそうです。
石尊山 = せきそんさん
■石尊山山頂
先客さんがお弁当を食べながら寛いでいます。
僕もランチと持参の温かい珈琲をいただきます。
珍しく弁当の写真を撮り忘れてしまいました。
■石尊山山頂
どうやら、あれが官ノ倉山らしい。
だとしたら、初めて自分の登った山の姿を見たことになります。
って、変なことに感動してますね。
■石尊山山頂
うーん、良い眺めです。
絶景かな、絶景かな ! 石川五右衛門になった心地。
■石尊山山頂
下に見える町は「小川町」でしょうか。
■石尊山山頂
山頂には、いくつかの祠が点在しています。
どうやら石尊(せきそん)信仰というのがあるらしい。
雨乞い、農耕の神様らしい。さらに関東近県の低山に「石尊山」
という山が12ほどあるらしい。
これはいつか調べる価値がありそうです。
■小川町へ
おなか一杯になって、珈琲のんで、くつろいで。
さて、そろそろ下山することにします。
■鎖場
なだらかな下り坂から、突然現れた「鎖場」
そうとう急峻な崖です。
■鎖場
葉っぱと根っこでかなり滑ります。
これは鎖がないと無理です。 トレッキングシューズで良かった。
■鎖場
やっと鎖場がおしまい。
膝ががくがくしてきました。
変形性膝関節症は下りが辛いのです。
■昼なお暗き山路にて
巨人たちに見下ろされている。 森の神秘を感じる一瞬です。
■北向不動
ハイキングコースもそろそろ終わりかと思えるところに、「北向不動」がありました。
いったい北の方角にある何に対して、お不動さんが睨みを効かしているのか…
全国各地に北向不動というのがあるらしい。 猿(申)は鬼門にあって、邪気の進入を阻むというけれど、
お不動さまは… 何か謂れがあるのかな ?
■小川町へ
ハイキングコースも坂ではなくなり、平坦な道が続きます。
紅葉・黄葉が山の上よりも鮮やかになってきました。
■小川町
小川町の市街地に入ってきました。
小川町は、人口3万4千人の「山の町、酒の町、紙の町」
紙漉(すき)や酒蔵などが残っていて情緒がある町です。
「武蔵の小京都」とも呼ばれています。
■八幡神社
天然記念物の大ケヤキとか、芭蕉の句碑とかがある…
らしいのですが、それを知ったのは帰ってから。
道路を歩いていたら、光り輝くイチョウが見えたので立ち寄りました。
■八幡神社
元弘3年(1333年)創建のお宮。
由緒とかは不明だけど、とても落ち着いた雰囲気です。
疲れた足をしばし休ませてもらいました。
■晴雲酒造
良質の水と気候から、関東灘といわれた銘酒の生産地で、
今も三軒の造り酒屋が健在。
このお店は、「大吟醸大晴雲」や有機・無農薬米の
「純米吟醸酒 おがわの自然酒」がお勧めだそうです。
■晴雲酒造
店内には酒に使われる名水がこんこんと湧き出ていました。
喉が渇いていたからだけじゃなくて、ほんとに美味しい水でした。
これにて、低山のハイキングも終了です。
お酒のお土産を手に下げて、足を引きずりながら小川町駅へ。
またいつか来たいと思います。